2020年、コロナの影響で、町躍皷は2月下旬以降のすべてのお祭りやイベントが中止となり、演奏の機会が無くなってしまいました。
このまま、2021年を迎えるわけにはいかず、2020年のうちに演奏の機会をつくろうと画策してきました。
そんな中、町躍皷草創期よりお世話になっている方に観ていただく"ミニコンサート"型の舞台稽古の機会をいただくことができ、それに向けて舞台づくりを進めてきました。
緊急事態宣言発令後、活動できなかった期間を経て、何も出来ない中でも何か出来ることはないかと、在宅オンライン稽古を始めました。
夏前には稽古場での稽古を再開し、夏から秋にかけて、身体づくりや音づくりに取り組み、冬に向けては演奏や舞台づくりなど、実践的な稽古を重ねてきました。
そして、"ミニコンサート"型の舞台稽古当日は、日頃の感謝を込め、力と心を込めて演奏しました。
当初は30-40分程の舞台づくりをしてきましたが、演奏についての話に熱が入り、50分を超えるものとなりました。
現状では無謀と思いながらも、せっかくいただいた機会なので、このプランで臨むべく、またとないチャンス!とメンバー全員で舞台づくりを進めてきました。
現場に入り、リハーサルでは、演奏のつたなさよりも、舞台に臨む覚悟や姿勢や感謝の気持ちなど、メンタル面の足りなさに会長からの雷が落ち、目が覚めました。
開演し、オープニングは元々、会長が出演しない演目のため、より緊張感が高まりましたが、メンバー全員が熱意をもって演奏し、"ミニコンサート"が始まりました。
そこからは、会長も含め全員が、ひたむきに太鼓と向き合いながら、この舞台を見守ってくださるお客様への感謝の気持ちを音に託し、最後まで夢中で演奏し、何とかやりきることが出来ました。
コロナで一度は立ち止まった町躍皷が、しっかりと力強く足を踏み出し、この"ミニコンサート"をやりきる中で、大きな大きな山の頂が見え、この"現在地"を分かることが出来ました。
そして、目指すべき方向をはっきりと見定めることが出来たことは、2020年の締めくくりとして、大切な機会となりました。
2021年に向け、町躍皷は一歩ずつ、しっかりと歩み続けます。
今回の"ミニコンサート"型の舞台稽古で演奏した感想、この先に向けたメンバーの気持ちをご紹介します。
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今年は稽古もイベントでの演奏も例年通りとはいかず、なまった体の取り戻しからのスタートでした。
そこから稽古を再開し、段々と演奏に向かう身体を作ってきました。
今回、町躍皷が日頃からお世話になっている方にお一人で客席に座って頂き、貴重な舞台演奏の機会が実現しました。
「ニューノーマル」の中で少しずつ稽古を重ねてきたものの、やはり舞台に立ってみるとうまくいかないことは多くありました。
それでも、舞台を無事に終えることができたという達成感もありました。
この機会で得た気づきや反省を必ず活かし、2021年の活動に繋げていきたいです。
(かおる)
今回のミニコンサートを通して、
日々当たり前のように活動できていた頃に比べて、自分が思っている以上に衰えてしまっていることを痛感しました。
体力面・演奏面でもそうですが、久しぶりに"舞台に立つ"経験を通して、舞台上での"感覚"の鈍りを感じました。
2020年の内にそれを痛感できたことが大きな収穫となりました。
ここで痛感したものを自分の中に落とし込んで、来年のより良いスタートにつなげていきたいと思います。
(ごう)
ミニコンサートを行うにあたり、以前のような体の使い方ができないことは予想していました。
しかし、いざ演奏が始まってみると、ここまで自分の体が動かないとは思いませんでした。
目の前に座ってくださっているのは町躍皷がこれまでたくさんお世話になった方。
せめて、これまでの感謝だけでも・・・。
そんな想いで演奏をしました。
コンサートを終え、改めて振り返ってみると、これが自分の演奏なのだと思い返すことができました。
お世辞にも上手い演奏だったとはいえません。
でも、一打一打に想いをこめて、精一杯を込めて・・・。
演者としての本来の自分を思い出せてくれた、大切なコンサートとなりました。
(けい)
今回、演奏する機会をつくることが出来、準備段階から当日演奏を終えるまで、色々なことを感じることが出来ました。
上手くいかないことが多かったですが、今回、それを実感出来たことが何よりの収穫でした。
同時に、メンバー皆で舞台に立ち、演奏する楽しさ、喜びを改めて感じることが出来ました。
応援してくださる方が居てくれるからこそ、感じられた気持ちでもあります。
この先、そして来年の20周年記念コンサートに向け、まずは稽古に励み、いつも応援してくださる皆さまに、楽しんでいただける舞台を作り上げられるよう、日々、大切に過ごしたいと思います。
(へな)