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「町躍皷和太鼓コンサート2016」まで、あと3日!

2016年11月24日 23:13

「町躍皷 和太鼓コンサート2016」までいよいよあと3日となりました。

このブログでは今回のコンサートのオープニングと、その背景にある町躍皷の活動について紹介させていただきます!

 

今回のコンサートのオープニングでは、「天高く」という演目を演奏します。

この演目は、"永訣"への思いを元にして、会長・倉持が音を紡ぎ出し、つくり上げた演目です。

このような作曲の経緯から、メンバーたちもこの演目を打つときには、いつも以上に真摯な気持ちで太鼓と向き合い、自分自身と向き合いながら、魂を込めて打っています。

「今回のコンサートを『天高く』で始めたい!」という想いの背景には、今年の8月に我々町躍皷が行った宮城県石巻での活動があります。

 

町躍皷は、8月27  (土)に、東日本大震災の被災地・宮城県石巻市にある松巌寺で行われた「湊(みなと)夏祭り」で演奏をしました。

町躍皷と交流があり、町躍皷ファミリーコンサートでもおなじみの町田のよさこいチーム・踊り屋1Zenは、2012年から東日本大震災の被災地である宮城県石巻市の復興支援の活動を行っています。

石巻にゆかりのあるメンバーが複数いる町躍皷は、踊り屋1Zenの活動に賛同し、震災以降途絶えていた夏祭りの復活のお手伝いに2年前から携わらせていだだいています。

 

この夏祭りでは何から何までが手作りで、テントやテーブルの運搬も設営も、団体の枠を超えてみんなで協力して、ゼロから作りあげていきます。

お祭りが始まる前に松巌寺のご近所を演奏しながら練り歩くと、たくさんの方がベランダから顔を出したり、わざわざ下まで降りてくださったりして、我々の演奏を温かく見守ってくださいました。

地元の方々のあたたかみに包まれながら、こちらの気持ちも高まってきました。

 

我々町躍皷はこのお祭りのトップバッターでした。自分達の太鼓の音で、自分達がつくってきたお祭りを始めると思うと、いつも以上に身が引き締まりました。演奏をしていると、抑えきれない想いが溢れ、全身から力が湧いてきました。

このお祭りに向けて踊り屋1Zenと合同でつくったTシャツに載せた「さあ、始まりの合図が鳴るよ」という言葉のように、このお祭りにいらしている方はもちろんのこと、先程練り歩いた町内にお住まいの方々、さらには、もっと遠くに住んでいる方々にも自分達の音が届くよう、力と想いを込めて打ち込みました。

演奏をしていると、抑えきれない想いが溢れ、全身から力が湧いてきました。どの演目もそうではありますが、特に「天高く」では、5年前のあの日に想いを巡らせ、天上に想いを馳せながら演奏しました。

今ここで演奏を聴いている人たちの周りにいたであろう人たちにも我々の太鼓の音が届くよう、打ち込んみました。気持ちが高まって涙がこみ上げてくることもありました。

まっすぐに音に向かっていき、その結果として曲名の通り音が「天高く」突き抜けていった感覚になりました。

このときの感覚は今なお我々の身体の中に染みついています。

このとき石巻で演奏した、渾身の「天高く」で公演を始めたい、そう考えて「天高く」を今回の公演のオープニングにしました。

 

2年前に初めて石巻を訪れたときと比較すると、地元の方々のパワーで街の様子は大きく変化しており、驚くほど復興が進んでいました。

一方で、地元の方とお話をさせていただくにつけ、皆さん元気ではあるけれども、あの時の記憶が心の中に爪痕として深く刻まれているように感じました。

我々はこの夏の石巻での活動を通して、ここでは到底語り尽くせないほどたくさんのことを感じ、経験させていただきました。

この時の想いを胸に、今回の公演のオープニングの「天高く」に臨みます。

 

この「天高く」から始まる「町躍皷 和太鼓コンサート2016」が激アツなコンサートになるよう、残り3日間、最後の詰めの稽古を重ねてまいります。

 

皆様のご来場をお待ちしております!

(きよ)